前立腺がんは、男性だけにある臓器なので男性だけの病気です。
近年、患者が急速に増加しています。
前立腺がんの増加の原因としては、日本人の高齢化・食生活の欧米化・喫煙、活性酸素があげられます。
前立腺がんは、男性ホルモンが関与しており、加齢によるホルモンバランスの変化が影響しているものと考えられています。
主に60歳以上に多くみられ、とくに80歳以上では半数以上に潜在性の前立腺がんがあるといわれています。
そのため、日本人の高齢化に伴い、前立腺がんが増えてきているといえるのです。
前立腺がんは、世界的にみると、非常に発症頻度の高い病気なのですが、かつて穀類、豆類などの食生活を中心としていた頃の日本においては、あまり多くみられるがんではありませんでした。
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しかし近年の食生活の欧米化によって、前立腺がんの増加に何らかの影響を及ぼしていると考えられているのです。
また、近年の医療の発達によって、今までの検査では発見されにくかった早期のがんが発見されるようになったことも、前立腺がんが増加している一因となっているようです。
前立腺がんは、他の臓器と比べゆっくり進行するので、早期に発見できれば治りやすいがんといえます。
しかし、初期症状はほとんどなく、発見が遅れるケースも多いそうです。
進行すると尿が出にくい、尿が細くなる、尿が近くなるなどの症状が見られます。
排尿障害 や腰痛、坐骨神経痛などの症状がある人は、特に注意が必要です。
しかし、こうした 症状は、年をとれば多くの人に現れてきます。
年をとったからとあきらめたり、放っておいたりせず、早めに泌尿器科を受診して原因を明らかにすることが大切です。
早期発見、早期治療が何よりも大切。
50歳を過ぎたら年に1度は検査を受けることが賢明です。
肝臓がん
肝臓ガンは、日本を含めたアジア圏やアフリカ圏に多いガンです。
日本では、男性は女性の2倍以上で、男女とも60歳代で急増します。
罹患率、死亡率、死亡者数共に増加しているのが現状です。
ガンによる死亡のうち、男性では第3位、女性では第5位です。
日本人の肝臓ガンの多くは慢性肝炎か肝硬変のある肝臓に、多く発生しています。
B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスに感染した方の一部の方が、慢性肝炎から肝硬変から肝臓ガンという経過をたどるようです。
また、アルコールを大量に飲み続けると、肝硬変から肝臓ガンの進展が早くなると考えられています。
治療の第一の選択は、外科手術による部分切除です。
部分切除した場合の5年後の生存率は、50%に達しています。
しかし、切除できない場合もあるようで、定期検診、早期発見、早期治療の法則が活きているようです。